減圧脱水乾燥装置のしくみ
皆さんは高い山(富士山など)に登ると空気が薄く、標高の高い山でお湯を沸かすと、地上で加熱するよりも低い温度で容易に沸騰するのをご存じだと思います。
これは気圧が低い為、水の沸点が下がり、沸かしやすくなるからです。 同じように、ある容器の中で、真空減圧(約-0.1MPa)させると、水は約50°C前後で沸騰状態になります。 この普遍的原理を応用し、蒸留・脱水し、濃縮または乾燥、固化させる装置が、この減圧脱水乾燥装置です。
通常の廃水処理では、大掛かりな費用とスペ-スが必要になり非常に複雑な設備となります。 廃液・濃厚液は産業廃棄物として処分されていることが多く、また処理設備があっても脱水機などを採用し、汚泥をケ-キ状にして処分されている場合が大半です。
フィルタ-プレス、スクリュ-プレス、遠心脱水機等、圧力、熱などで脱水する方式には限界があり含水率は約60%程度で、さらに設備が古くなってくると70~80%まで下がってくることもあります。また濾布の交換もコスト的に上がります。
本装置は既存の脱水、濃縮方法と比較しても非常にシンプルかつ、低コストで運用する事が可能で、釜残の含水率は10%程度まで乾燥させる事も可能です。
また、原水より取り出した水分はコンデンサにより凝縮・液化されるため、有害なガスが発生する事もありません。
年々社会をとりまく環境が厳しくなり、ISO、PRTR法、エコロジ-、ゼロエミッションなど世界規模で企業、生活者が自ら考える時代となりました。
産業廃棄物を減らし、地球環境を守ることはこれからの私たちの使命だと考えます。